メモ帳

メモ帳です。

夢中だった

わたしは中学生くらいまで能動的に音楽を聞いたことがなかった。それまでは、当時好きだったアニメの曲とかを親がMDに入れてくれたものを聞く程度。ヘイヘイヘイとかうたばんとかMステとか、音楽番組をよく見ていた記憶はあるのだけど、そこに夢中になれるような音楽はなかった。

中二の冬、スペシャのパワープッシュかなにかで、エルレガーデンのSpace Sonicと出会った。「なんだこのむちゃくちゃかっこいい音楽は…」と衝撃を受けた。そこからエルレガーデンに夢中になっていった。CDを集め雑誌を集めフライヤーを集め、バンドしてないのにスコアを買い、ライブに行くために土曜の朝10時に電話をかけまくった。暇さえあればエルレガーデンを聞いていた。

今じゃほとんど聞かなくなったけど、今でも「好きなバンドは?」と聞かれれば、エルレガーデンと答えるし、聞いてはいないのだけど、頭の中ではしょっちゅう流れていて、子どものころには気づかなかったことにハッとさせられることが最近よくある。今だったら、どうしてあんなに苦しそうにSpace Sonicを歌っていたのかわかる気がするし、ジターバグは「大人になりきれていないわたしでもまだ大丈夫なんだ」と、心を安らげ勇気をくれる。

とにかくわたしにとっては世界一かっこいいバンドであることに未来永劫変わりない。